雪の永田岳に行ってきましたよ!(二日目)

最終更新: 6月6日

標高500m、全く無積雪の状態から、標高1,600m膝上ズグズグのラッセルを歩き、ようやく鹿の沢小屋に到着した一日目。


全身クタクタになって、背中の荷物を降ろす。


気温が暖かった影響もあり、枝葉から溶け落ちた雪で荷物もビッショリ水浸しになり、ここでもワカン(カンジキ)に続き、大きな失敗が発覚。


「ザックの中がビッショリ。」


シュラフや着替えはかろうじて無事だったけど、山小屋で着る予定の防寒着がすべてずぶ濡れ。


いつもなら、ビニールにいれて防水対策するのに今回に限ってこの有様。。。


思い返せば、前々日2日の深夜から咳が止まらず、ボーっとした中で今回の準備をした事。さほど雪もないだろうとタカをくくっていた点がこの装備の甘さを招いたのだろう。


猛省しながら、とにかく濡れた服を着替えてお湯を沸かして寝袋に潜り込む。

防寒のためにナルゲンボトルにお湯を入れて、湯たんぽに。


カップラーメンを食べてダラダラしていると、気づかないうちに眠り、目が覚めると夕方18時。


屋根の上の雪が解けて、ポタポタと雪の上に落ちる音が小屋の外から聞こえてくる。


夜のうちに気温が下がって、翌朝雪が締まるのを期待していたが、外に出ると雨まで降っている始末。


ちょっと気落ちしつつ、小屋の中で本を読みながら夕食を食べる。


一人きりの山小屋は静かで、孤独だ。

この孤独感を味わう事が山に泊まる目的だったりする。


当初の計画が大きく変わったので、明日の計画も立て直す。


・早朝出発して、永田岳の山頂から朝日を見る予定だったが、昨日の様に道迷いをする可能性が高いので、朝日は諦めてしっかり明るくなってから出発する。


・山頂へのアタックに的を絞り不要な荷物は全て小屋に置いていく。


・山頂部では寒さを風で食事をする余裕はないから、出発前にしっかりと食べてエネルギーを蓄えていく。


・体力的に厳しい場合は引き返し下山する。


などなど色んな想定をして、明日に備えて再度眠る。。。


が。。。


寒い!!!寒い!!寒くて眠れない!


服も乾いているし、冬用のシュラフにシュラフカバーもしてる、いつもは全く問題ない装備なのに今日はなぜか寒い!


いや、これは寒さではない!悪寒だ!背中がゾクゾクしてザワザワする!

ゲホゲホと咳込みながら寒さと格闘していると、いつの間にか気を失うように眠っていた。


目が覚めたのは翌朝4時。


外はまだまだ真っ暗、相変わらず外からは雪の溶け落ちる音と、枝から雪が崩れ落ちる音が聞こえる。


「やっぱり凍らなかったか。。。」


と、ひとり言を言いながら朝食をモリモリ食べる。


おなかいっぱいになるまでたらふく食べて、午前7時に鹿の沢小屋を出発。

白い雪がまぶしい

通常のタイムスケジュールなら、小屋から山頂までは約1時間30分から2時間。


小屋を出発すると早速膝上までのラッセルがスタート。


場所によっては雪の上を歩けるが、すぐに「ズボッ!」と足が雪の中に落ちる。


小屋を出発してからの急登も膝とキックステップとラッセルで進む。


森林限界を超えてようやく、開けた稜線部に立つ。

いつもとは違う、山の表情にテンション上がる!!!

稜線上がってすぐの眺望

しばらく歩くと、「ロウソク岩展望台」。

ここから感動の景色が広がり始めます。

凍るロウソク岩

まるで山全体が冬の眠りついている様な静けさ。

白と黒で作られたモノトーン景色に目が奪われます。

稜線部の植物も全て凍り付く

稜線部に上がってからも、まだまだ続くツボ足とラッセル。

何度か心が折れそうになりましたが、山頂直下でようやく少し雪が締まってきました。

山頂直下の雪原

時折濃いガスがかかり、山頂も5m先の景色も見えなくなります。

美しい永田岳山頂部の雪景色

動画でもぜひ見てください!



もっと落ち着いてしっかり撮ってくれば良かったのに、スケジュールの遅れ(山頂まで3時間もかかりました)もあって、山頂への気持ちが急いたせいかちょっと心残りです。




永田岳山頂にある山の神様に一年の安全と、これからの下山の無事を祈って山頂を後にしました。


帰り道も同じ道をひたすら、雪を押しのけながら歩き下山。


登りでは雪が多かった場所も、二日目はあっという間に溶けて、登りに比べれば楽なもの。

距離はめちゃくちゃ長かったけど。。。


下山時刻は予定通り17時、全身クタクタでこんなに疲れた登山は本当に久しぶりでした。


沢山の反省点と自分の未熟さを知った一泊二日の雪山でしたが、やっぱり山は良い。


全力を尽くして、寒い中大汗をかいて、山頂に向かう。

心折れそうになっても踏ん張って登り、山頂で一気にその苦しみから解放される。


登りの苦しみと一緒に、麓でため込んだストレスや気持ち、心の中に積もったいろんな物を山頂で一気に解放して、雪の白さで心を洗う。


こうやって、いつも山に救われる。


ほんとに山って良いですね。

Other's / 他のツアーを見る

ヤクスギランド

​ハイキング

s_wondermoutainyakshimarogogreen2.jpg

WONDER MOUNTAIN 屋久島

ガイドツアーバナー.jpg
キチキントレックバナー.jpg