山小屋トイレし尿搬出。

10月ももう後半。


なんだかんだであっという間にオンシーズンを駆け抜けて、一年が過ぎていきそうです。

冬が来てまたあっという間に春がやって来るんだろうなぁと、肌寒くなった朝の空気を感じながら考えるここ数日です。


前回山小屋の管理人のお仕事のブログを書いたところ、結構ご好評を頂いたので、調子に乗って今回は、山小屋のし尿搬出のお仕事について紹介します!


屋久島には山小屋が大小6カ所あり、その全てが無人小屋。

そして全ての山小屋にボットン便所がついています(新高塚小屋にはTSSトイレも)。


このボットン便所は垂れ流しではなく、便槽にし尿を貯める仕組みでもちろんその便槽には

限界があり、これを定期的に人力で麓に搬出しているのが現状で、この人力の搬出作業を私藤山もお手伝いしています。

※その他の手段が検討できないのか?についてはそのうち書くと思います。


このし尿搬出作業の工程としては。


1.空のタンク(20Lタンク)を4本を山小屋に上げる。

2.山小屋でし尿を中間貯槽してある大きなバケツから、20Lタンクに移す。

3.し尿を移したタンクを背負い山を降りる。

4.登山口から車両で輸送。

5.タンクからバキュームカーにし尿を移す。

6.し尿処理施設へ運搬、処理する。


以上の6工程が必要で作業をしますが、私は1~3の作業をお手伝いさせてもらってます。


それでは各工程を見てみましょう!


空タンクを山小屋に運搬。

途中でタンクを落とさないようにキッチリしばります。

いつも一人4タンクを二回に分けて運搬します。

登山口から山小屋まで2往復するという事ですね。

白谷雲水峡の場合は1往復3㎞、合計6㎞を半日で歩きます。

高塚小屋の場合は1往復5㎞、合計10㎞を二日間で、

新高塚小屋の場合は1往復7km、合計14㎞を二日間で歩きます。


準備が出来たらいざ出発!

もちろん歩く道は山道

そして山小屋に着くと中間貯槽のバケツからタンクへとし尿を移します。

もちろん臭いもあります

みんな慣れた物で、こういった作業もテキパキ効率良く進めていきます。

タンクから内容物が漏れないように細かい工夫もされてるんですよ。


汲みだしが出来ないバケツの底の分はガバッと持ち上げて「ジャバー!」。


し尿を移したバケツは黒い袋に包んでタンクが見えないようにします。

登山者に不快な思いをさせない大切な工夫

このタンクを1往復あたり2タンク背負子に担いで歩きます。

2タンクで40kgオーバー

白谷雲水峡は距離も短く、下りがほとんど、道も歩きやすいのでまだ楽なんですが、新高塚小屋コースは登りあって更にタンクは50㎏近くの重さになる(白谷雲水峡は固形物が少ないから軽い)のでなかなかハード。


しかし、運ぶメンバーも屈強なメンバーぞろいなので、サクサク歩いて下山していきます。


あれ?この人は・・・

前回のブログで紹介した山小屋管理人のお仕事で一緒だった湯泊にある「コーヒーはまゆ」加地ガイドさん!

相変わらずイイ男ですね~。

頼りがいのある後ろ姿

一度降ろした後は、再度登り返してまた2本降ろします。


最後はトラックに降ろしたタンクを全て積んで私たちのお仕事は終わり。

この日は22本×20L。約440Lのし尿を降ろしました。


作業後はいつも鋭気を養うために、ふもとの飲食店でたらふくご飯を食べるのが習慣です。


山小屋からのし尿搬出作業、いかがでしたでしょうか。

ちょっと汚いシーンも掲載しましたが、不快になられた方はごめんなさい。


ちなみにこれらの搬出作業はボランティアではありません。

有償で行われている作業であり、この作業については皆さんからご協力いただいた協力金を原資に作業が行われています。

※白谷雲水峡については白谷雲水峡入園の際にご協力頂いている協力金。その他の山小屋については屋久島山岳部環境保全協力金。


10月3日に公開された屋久島山岳部環境保全協力金の収支報告書によるとし尿搬出1L当たり約1,330円のコストがかかっている計算になるようです。(500mlあたり700円)

※搬出に係るコストになります。


これが高いか、安いか。費用の負担が登山者であるべきなのか、管理者である屋久島町あるべきなのかなどの、議論についてはココでは置いておきましょう。


以上今回は山小屋のし尿搬出作業でした!

もし山でこんなタンクを担いでいる人がいたら、「ガンバ!」って応援してくださいね!


最後まで読んで頂きありがとうございました!



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