新型コロナウイルスで世界中が大変な事になってしまいましたね。
ここ屋久島でもコロナウイルスの影響は大きく、特に観光業界にとっては致命的な影響がもたらされそうとしています。
早くコロナウイルスの収束し、日常の生活が戻ってくる事をただ祈るばかりです。
さて、そんな仕事がないここ一か月、なんとか生活を維持しなければということで、オフシーズンにお世話になっていた土方などの仕事をやらせてもらっていますが、今年は屋久島の春の風物詩「もじゃこ漁」に参加させてもらいまし。た。
「もじゃこ漁」とはブリの稚魚を網で捕まえる漁なんですが、漁期は開始後23日間、屋久島や種子島、北は高知までのエリアで行われていて、各地域毎に漁獲高の上限が限られている(海洋資源の保全)漁です。
捕獲された稚魚は本土の養殖業者が各漁協から買い取り、大きくなった物は皆さんの家庭の夕食などに並ぶ事になります。

写真はコチラのサイトから引用させてもらいました。
ブリは人工養殖もされていますが、天然の稚魚はまた人工養殖のブリとは違い強いんだと漁師の先輩が話していました。
もじゃこ漁は屋久島が最南端で最も早いらしいのですが、今年は3月28日から漁がスタート、私は30日から船に乗ってお手伝いをさせて頂きました。
もじゃこ漁の仕事をする人は船長以外は「乗り子」と呼ばれ、船一隻に船長を含め3人から~4人で作業を行います。
作業内容は主に3つ。
1.網打ち(船の横に網をおろす)
2.網引き(降ろした網を機械と人の手で引き上げる)
3.選別(もじゃことそれ以外の稚魚を選別する)
私はこの中の網引きと選別をやらせてもらいました。
今回のもじゃこ漁で心配だった事は船酔い。。。
車でさえも酔いやすいのに本当に船乗りの仕事が出来るのか。。。
静かな朝の漁港で不安を抱えながら出港を待ちます。

船に乗る前に酔い止めを飲んで、いざ乗船!
おひょー!!!!
揺れる!
揺れる!
想像以上に揺れまくる!
陸上とは全くの別世界!!!
右へ左、前へ後へ、船につかまっていないと簡単に放り出されそうになっちゃう勢い。
これは酔う!絶対酔う!
ダメだダメだ、酔うなんて考えちゃだめだ、考えちゃだめだと碇シンジ君並みに自分に訴え続けて平静を保ちます。
周りの走る船を見るとこれまたよく揺れている。
朝日の美しさに感動しつつ、酔いそうな気持ち宇宙に飛ばし、漁ははじまります。

作業中の写真は残念ながら撮れてなくて(それどころじゃない)ご紹介出来ない。
とにかく、網で海に浮いている海藻ごともじゃこを引き上げ、もじゃこを船のいけすに移します。

パイプが何本か見えるのは、酸素ボンベ(通称ブクブク)でいけすの中の魚が死んだりしないよいうにしたり、海水を循環させたりしています。

普段をなかなか見ることのない海からの屋久島を眺めながら、激しい波にもまれながらの数日間。
めっちゃ大漁というわけではなかったみたいだったけども、とても勉強になりました。
そうそう、一日10時間以上船の上で過ごすんですが、おトイレは。。。海です。。。。
船のヘリにたって、解放感全開で用を足します。
用を足している間も船は前へ後へ、右へ左へ、風は強風。。。
後は。。。想像できますよね。。。。
来年も是非お手伝いさせて頂きたい!
その時はもっと細かくレポートさせてもらいます。
大変な時期ですが、皆さん是非健康で!
そして日本、世界が一つになってこの困難を乗り越えられることを祈っています!